おおはた雄一、夢のローテーション、3ヶ月得三で@今池TOKUZO
一旦ホテルに戻りチェックイン…いざ今池へ!
人妻スイートの通りを歩きながら「今池は歓楽街なんだなぁ」といった感じでそわそわしながら得三の探索を開始。
ライブの開場時間が迫る中、今まさに「得三見つけたー!」と声を上げるのとほぼ同じタイミングで「お久しぶりです!」と後方からどこかで聞き覚えのある男性の声に呼び止められる。
振り返って彼らの姿が目に入った瞬間に頭が真っ白になってしまった。日本が狭いということは最近なんとなく気がついていたけれど…、まさか今日初めて降り立った名古屋の地で友人に再会できるとは…!驚きすぎて考えがまとまらない!
得三の中央のテーブル席を陣取り、「勝手にウッドストック」以来数ヶ月ぶりに再会したA氏とY嬢とともに祝杯をあげる。ああもう本当に嬉しくて嬉しくてライブ前からこんな楽しい気分になってしまうだなんて。
ステージ上にはミトが扱うであろうキーボードとベース、そしてそれらに向き合うように設置されているドラムセット。ドラマーが誰なのかさっぱり分からず「来て欲しいドラマー」を考えながら、坂田学、柏倉隆史、伊藤大助…ってこれは無いかーなんて笑いながら、得三のごはんを味わう。どれも美味しい。
micromicrophone(ミクロマイクロフォン)
クラムボン・ミトのソロプロジェクトという認識程度で、楽曲も聴かぬままここまで来てしまったけれど、ステージ上に登場したミト、そしてドラマーの顔を見て、「あれ??どこかで…?」と思い、douzさんの方を振り向いてみる。そいでもって彼女の表情で確信。そのドラマーは柏倉隆史!!
douzさんはというと朝の新幹線で「Mステで木村カエラの後ろでドラムを叩く柏倉隆史」の話をしながらキャッキャ言っていたわけで、その人が今まさに目の前に!という状況なもんだから、私としてはその反応を見ているだけで面白かった。かという私もびっくりして周りのお客さんを見渡してみたけれど、皆さんからはあまり動揺が見られないようで…何故だ…みんなもっと驚こう(笑)
私が柏倉隆史もといtoeに出会ったのはリキッドルームがまだ歌舞伎町にあった頃。ある日のイベントでGreat3→toeという最高の流れのライブを楽しんでいたんだけど、イベント後半に登場した鳥肌実のパフォーマンス(主に下半身露出)によって、それに爆笑の私(これもどうかと思うけど)とシモネタが大嫌いな友人との間でひと悶着を起こし、ライブの楽しさ何処へやら、2003年五指に入る最低の夜になってしまった。
あれ日のライブは生暖かい思い出になってしまって「柏倉隆史とはもっと違う形で会いたかった…」と思っていたものだから、名古屋の地での再会は素直に嬉しかった。
「クラムボンより練習した」と前置きして始まるステージ。緊張のしすぎで楽譜を楽屋に置いてきてしまったというミトに微笑ましさすら感じてしまう。2曲目ではこの後出番を控えたおおはた雄一氏自らステージに上がり、ミトが忘れた楽譜を手渡すという嬉しい場面も。おおはたさんの空気の読み具合が秀逸。
それにしてもちょっと緊張しすぎでは?という空気をビシバシ感じながらも、彼らの楽曲はかなりカッコよくて毛穴が開きそうになってしまった。「伊藤君の次に僕のリズムを分かってくれる」という柏倉隆史のドラミングにもため息。いやー、いいライブでした。
ライブ直前にテンパりすぎてメールで原田郁子ちゃんにきつく当たってしまったらしいミト…ライブ後ちゃんと無事に連絡は取ったのでしょーか。
おおはた雄一
「今日はセットリストをメモる!」とばかりにその場でメモを取りながらライブを聴いてみたんだけど、後日カバー曲を調べたりして、大体合ってるような気がしないでもない。ホイサ。
- Cancion Mixteca
- 南洋航路
- 中央線(THE BOOM)
- ほら、夜が明けますよ
- If You're Lonely(Eric Justin Kaz)
- ハリケーン・ドロシー
- いつもの珈琲
- GREENSLEEVES
- ふたつの朝
- あの子の居場所
- ホーボーへ
- 奇跡
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前回おおはたさんを見たのは野外だったけど、こういう飲み屋な空間で見るのもまた一味違ってとてもいいなと思う。
序盤は弾き語り、「ハリケーン・ドロシー」からは佐藤克彦さんことかっちゃんと共に、続く「いつもの珈琲」ではウッドベースの伊賀航さんを迎えて3人で。伊賀さんについて細野晴臣せんせいの後ろでも弾いているとかで、おおはたさん曰く「最近(忙しくて)ちっとも電話に出てくれなくなった」とか(笑)
アンコールで登場の際おおはたさんから「さすが名古屋の人はここからがイイってことを知っているのかな?」とすっと出てくる一言も素敵だと思う。この後お客さんからボブ・ディランの「風に吹かれて」をリクエストされたけれど、さらりと「コーヒーブルース」を歌ってお客さんを沸かせたりするところも、この「余裕」とも取れる雰囲気は場数を踏んでいるからこそできるものなのか。
「何も決まっていないけどフェスとかに出たいと思ってます」って一言も素敵、そしてイイ声、どんどん出てしまえばいいと思う。ラストはミトと2人で「不思議なくらい」を。手足が長い人がウッドベースを弾くとほんとステージ映えするなー。最後まで静かだけれどもアツくてとてもいいライブだった。
ライブ後は今池得三前で「勝手にウッドストックでの再会」を誓い、A氏&Y嬢とお別れを。2人のお陰で夏の楽しみが増えました。ホント会えて嬉しかった!
初日から「戦友との再会」そして「びっくりどっきり柏倉隆史さん登場」という思いも寄らぬミラクルが立て続けに起こっているわけで、ふふ…さすがにこれ以上のことはもう起こるまい!…と思いきや、後日起こっちゃうのが名古屋クオリティ。