きのみきのままきみのまま紀行・30 GROWING UPツアー@仙台LIVE HOUSE enn

はじまるど
開場の18時30分が近づき、再度ライブハウスへ。
さっき来たときは貼っていなかったポスターを発見。ああ、何度ライブに行っても、この直前のドキドキ感といいますか、緊張感といいますか、そういうのが全く抜けない。
いつまでも青いままでいたい俺ちゃんです。


キュピーン
日も落ち、お肌を突き刺すような寒さに見舞われる。開場時間を過ぎても一向に終わらないリハ(涙)
あまりの寒さに、近く駐車場にいたネコと戯れたり。
フラッシュたいたら目がキュピった。


人が数えられる…
始まる直前…お客さんの数が正確に数えられるんですが!
ANATAKIKOU絡みのライブでこんなに人がいないのはHMV以来。いやあの日より人が少ないス。

今日は5バンド出るイベントのため、目的がライブより牛タンに成り代わりつつあった筆者でしたが、その一方、なかなか見る機会が無いであろう仙台バンドも楽しみでした。
どんな音が聴けるのかしら。


事前に音源は無いかなぁと、バンド名をググったら、そこそこ有名なエロゲ製作サイト関係ばかりが引っかかるので公式サイト探すのにも一苦労しました。(音源見つかりませんでした)
ステージ上に置いてあるベース(サンダーバード)、ステージ上に登場したもれなくウォレットチェーン着用のメンバーを見て、ギャンギャンロックのバンドであることを確信。
音も見た目もとにかく「わぁ、若い子達だなぁ」というのが最初の印象、歌い方がラルクのようで歌詞が聞き取れない。
多分ぎりぎり10代かな?ヴォーカルの子の肌がつやつやで、そこばかりが気になった。ウラヤマシス。
参考:ヴォーカルのブログ。

  • SOLT(19:50〜20:20)

ライブよりギグという言葉がしっくりくるロックバンド。FEEL SO BADみたいだ。(何かに例えることしかできなくてスマン)しっかりとした技術を持っていて上手かった。Stone Headsの音がとてもつもなく若いから、余計にそう感じたのかもしれない
マイクスタンドでギターのネックを押さえるパフォーマンスは、本当に思い出せないぐらい久しぶりに見たような気がする。
「アリとキリギリスで言えばあたしはキリギリス、でも死なない。そういう気持を込めて作りました。」ボーカルの女性アツイです。履いてる靴かわいいです。

82年生まれ、83年生まれのメンバーから構成されるぎりぎり俺ちゃんと同世代のバンド。
小奇麗な普段着の4人組…仙台のバンプオブチキンを期待していいのでしょうか。そろそろ自然体ミュージックが恋しくなってまいりました。
ボーカルがMCが苦手という部分で、いつも見ているライブに割りと近いものがあったものの、ボーカルのB'zだかWandsを意識しているのか(B'z好きみたいね)ちょっとバンドの見た目と音にギャップを感じてしまった。同世代だとやっぱB'z好きでバンド始めたって人も多いんだろうか。
ボーカルの人とギターの人そっくりだなと思ったら双子ちゃんみたい。
ベースの左腕からチラリと覗くホワイトバンドに軽く萎え…orz

持ち時間各30分の3バンドが終了。いよいよベベチオ…。ここまで長かったような、つかもう21時じゃん!グワー!!
お客さんも少ないのは最初に書いたけど、これまでの3組、ライブが終わると同時に、バンドのファンの人もそのまま帰っちゃうんだよなぁ、超モッタイナイ。いや、これは好みだからしょうがないのかな。でもモッタイナイ。
みぽちゃまから「フィッシュマンズTシャツ着てるよ」といわれ、ステージを見上げれば、フィッシュマンズTシャツ(アーミーグリーン)をお召しになってる平良氏。ちょwww興奮したwww
朝、服選びのとき、フィッシュマンズTシャツ(しかも同色)を着ようとしてたんだけど、「んー、今日はANATAKIKOUベベチオだし、フィッシュマンズをアピールするのはちょっと…」と、自分で納得がいかずに普段着を着てきてしまいました。なんて惜しいことを!いや、実際お揃いだったらコッパズカシくてリアクションに困ってるところだった。
しかもステージ上に置いてある平良氏のMACには11/27のフィッシュマンズライブのバックステージパスのシールが貼ってあった。うひょ業界力〜!!
昨日と同じく早瀬氏が客席にキッスを投げて、ライブスタート。

涙橋
12月の晴れの日
はちみつハウス
ちよこれいと
スペランカー
黄緑先生

早瀬氏の歌声は毎度ながらなんて美しいのでしょう。
今日のセットリスト最高。短い(短すぎ)ながらも、ベベチオを初めて生で聴くであろうお客さんには、ガツンとくる最強の6曲じゃないでしょーか?私にとっても特に好きな6曲なのでガツンときた。
そしてあまりの短さに涙が溢れそうです。

今日は、昨日の初っ端から松浦タンがキモかったのと(あっ、これ褒め言葉)、曲を聴かせるつもりがないはっちゃけたライブとは正反対のライブ。丁寧に一曲一曲を歌い上げる。
いい歌だなー、本当にイイ歌だ。

「シンデレラ」は歌詞がストレートって意味で、妄想が膨らまなーい!とブーブー言っていた頃が僕にもありました。
「不思議なイト」や「アーチ越えて」が中学生くらいの体育館裏の空気が漂うプラトニックな胸キュンのあの感じ、とにかくひたすら綺麗な世界を思わせるんだけど、「シンデレラ」はもうちょっと年代が上の歌なんだよね。大人の歌ですたい。
リアルな痛みが含まれているから、妄想に耽りたい自分にとっていささか辛辣な曲でもあるんだけど、「妄想パワーが足りない」とか言うのもほどほどにしてそろそろ「シンデレラ」のような社会人の現実を見据えた方がいいかもしれない。(そういう歌じゃ無い)
しかもこの曲、何回かライブで聴いているうちにだんだんシックリしてきた。スルメソング!


さて、作詞作曲の松浦タン、そしてオーディエンスの誰もが認める名曲「アーチ越えて」が終了。
アンコールはあるよなぁと思いつつ、この時点であとほんの少しで終わってしまうライブにがっくりうなだれはじめる自分。

でもこの仙台の夜を共にしたお客さんならお分かりでしょう。
こっからすごい展開が待ち受けていることに!


アンコールで再度登場のANATAKIKOU
おもむろに松浦タン「これから幻想港町という曲を…、皆さんリンダリンダリンダって知ってます?山下監督が…」と言いかけて、「山下監督は僕の同級生で、撮ってもらったのはリリーだ!」って、一人で勘違いトーク。そしてほくちゃまに当たる松浦タン。やさしく受け止めるほくちゃまがいつもながらえれー大人です。
ベベチオカモン!」と言ったか言わなかったか、客席後方で飲んでいた2人がステージへ。
昨日はベベチオ平良氏&ANATAKIKOU藤井氏の超絶セッションから始まったアンコール。
今日はベースはみなじタンが担当しているため、平良氏は完全に手持ち無沙汰。
そこで「お経でも唱えとったらええやん」と平良氏を突き放す松浦タン。ちょwww
ノリノリで本当に目を瞑り、瞑想を始める平良氏…。ステージ客席含め、ここら辺からどんどんおかしなテンションへ。
そんな中、藤井氏が早瀬氏にそっとハンドマイクを渡す心配りがキラリと光る。
松浦タンと早瀬氏がマッシュポテトだ男爵ポテトだ、芋を必要以上に強調しだしたりと、ほぼ原型を留めていない「幻想港町」がスタート。
松浦タンより「ニートベーシスト!」との煽りを受け、ベースソロを奏でるみなじタン、いつも以上に、どんどん緩くなるベースラインに、松浦タンと早瀬氏の顔がひしゃげてゆく。
その間、平良氏はほくちゃまの腕をなでなで。…自由すぎる、あまりに自由すぎるステージ!

続いて藤井さんのソロ。松浦タンの「大阪で一番うまいドラマー、大阪で一番テクニックを持つドラマー」ここまでは受け流していた藤井さん。しかし「村上ポンタよりうまいドラマー!」との紹介に、ドラムを叩きながら、表情と首振りだけで否定のジェスチャー。表情がマジだ。

正直スマン、ほくちゃまのところだけ記憶がごっそり抜け落ちてるんだけど、多分ものっそかっこよすぎて衝撃で記憶が飛んだのかな、と都合がいいように考えておこう。
こんなもんで、1バンド終わるごとに携帯で日記ネタをメモっている筆者の記憶もアンコールで記憶力の限界を迎えました!…行ったみなさま補足をおねがいッ!

最後に松浦タン。「ギターソロを超越した」とかなんとか早瀬氏が叫び、それにあわせて床にベタンと膝から崩れ落ちる松浦タン、膝が何気に痛そうだ。

今日の「幻想港町」は笑いっぱなし。いつも「これでオシマイだ!」って考えながら聴いてるので、少し寂しい気持ちになってしまうのだけど、今日はいい意味で「幻想港町」のイメージが覆ってしまった。
見逃してる笑いどころたくさんあるよなー。もったいない。
今日のライブDVDで発売されないかなー。12000円ぐらいまでだったら出せる。マジで。


セットリスト
ANATAKIKOUセットリスト。北條(下手Vo.)、松浦(上手Vo.)てw
コーラスも細かく振り分けられてるのね。セットリスト誰が作ってるのかなぁ…いい仕事してますな。

ライブ後は、ANATAKIKOUベベチオとおしゃべり。珍しくというか初めてだなぁ。
身のある話は何一つしていないのだけど、世間話なんぞを。
平良氏とは軽くフィッシュマンズトークフィッシュマンズ好きがにじみ出まくり。

松浦タンはあんなに変態なのに(褒め言葉)、どうしてこんな綺麗な曲が作れるんだろうという素朴な疑問も、しゃべれば普通の気のいい兄ちゃんだもんで、松浦タンとあの素晴らしい楽曲が結びついた気がする。

最終的にはフロア内に10人くらいしかいなくて、そのうち半分はANATAKIKOUベベチオ、残り半分は自分らみたいな光景に。なんかすごい違和感が…。
それでもてきぱきと片づけをする藤井さんや、丁寧にTシャツをたたむほくちゃまをみながら和みまくった筆者でありました。


仙台LIVE HOUSE enn