ライブプラパー@表参道FAB

ライブプラパー18時30分開演だというのに、17時30分まで寝ていて、慌てて家を出る。
なんとか開演前に表参道に到着したものの、駅から地上に出たら雨降っててげんなり。
表参道FABは初めてで、場所もちゃんと調べないまま家を出てしまったけど、A2出口を出たらすぐだったのが救い。
タートルズ5年ぶりの再結成ライブ。今日出演のバンドは揃いも揃って元SME所属のバンド。
無論新規のファンはほとんどおらず、当時熱を上げていたファンの方々がそのまま大集合といった模様。
後に知った話だと、今日のイベントはお客が入りきらずに見られなかった人が何人かいたとか。

スウィンギングポプシクル
ギターが出す音が好みど真ん中で身悶え。あれはフェンダーのCyclone(たぶん)
バンド名はずっとポシクルだと思ってた、数年に渡る勘違いをようやく修正。
曲も好き系のポップ。「皆さんお変わりなく」と客席に向かってつぶやいたベースの人が印象的。

水色のツナギを着用したオセロケッツ3人がステージ上へ。えっ、3人!??
ギターの丸山君がおらず、本人の顔写真のパネルのみ…。(今日の左上の写真)
ステージ上の並びも完全に3ピースバンドのそれに。
「ヘアチェッカー」「病花」「アンサーソン」と1枚目のアルバムの曲が3連発、そして「審判」と最後の曲(曲名が思い出せないのだけど)どれもこれもよく聴いていた計5曲。
「ヘアチェッカー」は丸山くんのギターソロだけ削ぎ落とした印象で、アレンジにほとんど手が加えられていなかった、今日のライブを見る限り丸山君不在の状態になってからあまり時間は経過していないのか。
3人という不完全な状態だから「オセ○ケッツ」という名前で今日のイベントに出演したのか…。
ライブ自体楽しかったけど、それ思うとちょっと複雑だ…。

  • SKIPCOWS

なぜ今までライブを見たことが無かったのか不思議なスキップカウズ。全員お揃いの赤いジャージ着用で登場。
数曲終えた後、イマヤスのMCが大炸裂。
「何が再結成だー!俺たちは一度も音楽をやめてないぞ!」
「おばさんばっかり集まりやがって」
「今日はソールドアウト、明日の(スキップカウズのライブ)宇都宮はガラガラだ!お前ら明日も来いよ。」
「明日宇都宮に来た人には無条件でゆーやん(スキップカウズのベース)が添い寝します。」
などなど、毒を含んだトークが冴え渡る、笑いすぎて涙が出るのは相当久しぶり。
中盤にて名曲「赤い手」を歌い終えた後、スキンシップタイムなるものが始まった。
イマヤスが客席に降り、「あしゃしゃしゃー」とムツゴロウさんを彷彿とさせる声を上げながら客の頭を撫で回していく。
私は高校時代に休み時間に「あしゃしゃしゃしゃー」と言いながら、友人の頭を撫で回すのが大好きだった。友人たちはそれを「ムツゴロウさんの真似」と受け取っていたらしいが、私のそれはムツゴロウではなくイマヤスをリスペクトしての行動であったことを今ここで告白しておきたい。
そして私もイマヤスに頭を撫で回される。ほんのり感動の瞬間。
この間、ステージ上ではスキンシップタイムのBGMを奏でるお三方。遠藤氏がラッパを吹き、この素敵タイムを演出。
スキンシップタイム終了後、「裏切りのうた」!!

またも思い出話になるが、高校生の当時TVKのライブYでスキップカウズのライブを見て、この「裏切りのうた」は衝撃的だった。
客の一体となった振り付けを見て、「あたしもこの客席の中に入りたい」と思ったが、今日それが現実のものとなり、またしても感動の瞬間。
更に客席にいた女性客を1人ステージ上に上げ、用意された椅子に座らせた。
カリスマ美容師として正体を現したイマヤスによって女性の髪にカリスママジックが施された。
私のような素人にはムースつけてぐちゃぐちゃにしたようにしか見えなかったが、見る人が見れば表参道にふさわしいスタイリッシュな髪型なのだろう。悲痛な声が客席からちらほら。髪はおんなのこの命なのにッ☆

そして最後は新曲のスルメ男でシメ。
たった6曲、しかしその間のMC、スキンシップタイム、カリスママジック等により1時間近いステージになった。
ふと真面目に「去年デビューしたバンドが今年もう消えてるでしょ?あれじゃファンが育たないよ」と今の音楽シーンに苦言を呈するイマヤス。禿げ上がるほど同意です。

メインのタートルズのライブを前に、気分的にはここで既に大満足。やばい。

  • The Turtles

イマヤスが「松ちゃん(タートルズVo&G)は肌がやばい、粉吹いてる」とか「道太郎(タートルズB)も昔はスラッとしてたけど今ではおっさん」等の発言で、あの頃のアイドルアイドルしていた姿からどれぐらい変化があったのかわくわく。
それと同時に長年ライブを続けてきたスキップカウズの後に、各自音楽活動をしていたとは言え、タートルズとして5年ぶりにステージに立つ彼らがどんなものなのか、言い知れぬ不安がこみ上げる。

その不安と期待の中、照明が落とされ「RASPBERRY WAY」が静かに流れ始める。
ステージに押し寄せるギャル…いや、女性たちと共にもにもみくちゃになりながら、彼女たちが発する黄色い声援が耳に入った瞬間、さっきの不安は息を潜め、これからのステージへの期待だけが膨らんでいった。

「SWEET CANDY」「男の子 女の子」「WILD HONEY PIE」「ボクはロケットマン」「おやすみチャーリー」「ガールフレンド」「DO THE TURTLE!」と当時胸キュンしまくったセットリスト。曲順は覚えちゃいない。けれど彼らの楽曲は5年前と変わらず恐ろしくキラキラしていた。
更には「恋の時限爆弾」なんていう新曲も。まさかタートルズとしての新曲が聴けるなんて。
松ちゃんの「すごい盛り上がり!!」「すごい拍手!!」等の煽り文句もお変わりなく。

アンコールを終え「また会いましょう!」と松本タカヒロ。その言葉信じていいっすか?
「音楽と一緒に歳をとる」って、さっきイマヤスが言っていた言葉だけど、いいこと言うな…。そして「音楽をやめない凄さ」ってのも改めて痛感。

そしてこのご時世に大好きだったバンドの再結成ライブに立ち会えるなんて、私はなんて運がいいんだろう。